2024/01/19 12:52

BED j.w. FORD 24SSコレクションテーマ”last morning “

日々たしかに繰り返されるものの、しかし同じ朝は二度とこない、ただ一度きりの朝の謂いである。「見たことがある気がするが、実のところ、見たことがないものに違いない」──見繰り返されるように思われる朝は、だから、つねにそれ自体新しい始まりであるという。


僕は毎朝自転車通勤をしている。誰しもがマイルールというものを持っていると思うが、僕にも通勤時のマイルールがある。「あのポールは右側を通って、次のポールは左側を通る 」といった類のものだ。こうして文章にすると、しょうもなさに笑えてくるが、多くの人がそういうなんでもないマイルールを持ち、日々行動に移してると思う。しかし、最近自らマイルールを壊してみようと思い行動したことがある。それは昼休憩時のことだ。Savvyの近くに" 常々 "というラーメン屋さんがあり、僕にはそのお店に行く時、決めている道順がある。しかし、その日はふと違う道から行ってみようと思い、歩いて向かっていると、久しく会ってなかった友人に出会った。別に何を話したわけでもなく、何か良いことがあったわけでもない。他愛もない会話をしただけ。それでも僕にとっては印象的な出来事で、いつもと違うことをしたからこそ得られたものなんだろうなと感じた。変化は怖い。悪い方に転ぶ可能性もある。しかし、それを乗り越えた人にしか手に入れられないものもあるんだなと。


前置きがずいぶん長くなったが、今回紹介したいアイテムはBED j.w. FORDの" short mods “だ。名作との呼び声も高い完成された逸品。

僕も初期の作品を持っており、現在も愛用している。毎シーズン素材や色を変えて登場しているショートモッズ。今シーズンSavvyではゴールドとシルバーの2色を用意。




適度なハリを感じさせつつも、軽やかさのあるメタリックナイロン生地。日が当たると僅かな光沢と色味の変化を見せ、今期のテーマ" last morning "を視覚的に表現するかのように、朝の僅かにモヤがかかった情景を彷彿とさせる。


モッズコートを縦に折り返し短く設定された着丈。比べて長く設定された袖丈。カットソーやシャツとのレイヤードはもちろん、ジャケットやコートのインナーとしても存在感を発揮する逸品。さながら主役、脇役ともに器用にこなす名俳優。個人的には阿部寛氏がパッと思い浮かんだ。





着丈、袖丈の絶妙なバランスによって、ブルゾンながらドレッシーな雰囲気も感じさせる。軽やかな素材なのでざくっと羽織れるのもこのアイテムの魅力だ。





裾のドローコードによってシルエットを変化させることも可能。袖口にもボタンが設定されているので僅かだが調整が可能だ。





ブランドを代表するアイテムとなった" short mods "

毎シーズン素材や色を変えて登場し、コレクションテーマを表現している。言い換えればそのシーズン限定のものだ。個人的にもそろそろ2つ目が欲しいところで、今期のゴールド、シルバーの配色は非常に好みだ。


ショートモッズ初めての方はもちろん、既に持っている方にもおすすめしたい逸品。


Savvy三笘